第534回JPSオークション オススメ
Lot No.2072 富士鹿 改色旧版20銭(191)1枚貼、4倍重量速達、麹町六 8.10.13
Lot No.2072

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 富士鹿切手の旧版3種はUPU色で発行されましたが、1925(大正14)年10月1日の郵便料金改正(値下げ)で外国郵便に使えなくなりました。そこでこの3種の額面の刷色を変えて発行したのが「改色旧版」です。
 国内便使用のためですが、発行当初、適用する郵便物はありませんでした。このエンタイアの使用当時(昭和8年)の速達料金は8銭で、書状は15gごとに3銭です。やや重い書類を送ったようで4倍重量便(12銭)に速達料を加えて20銭となります。
 当時、速達はあまり多くありませんでしたが、重量便の速達は更に珍しいと思われます。なお着印はありません。
最低値:5,000円
Lot No.2127 昭和透無 炭坑夫8円(328)縦10枚連印刷洩れエラー、NH、裏少シミ
Lot No.2127

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 この炭鉱夫は輪転版です、100面シートの写真が添付されており、シートの#50から#80までの40枚が全面印刷洩れ、#39、40、89、90が一部印刷洩れとなっています。出品物は#71切手の半分が折れて下に下がっていて、その上の3枚(#41、51、61)が全面印刷洩れ、#81で用紙が繋いであるようになってます。裏糊に少しシミがありますが、位置がはっきりしていて、珍しいエラー切手です。
最低値:30,000円
Lot No.2138 1次動植物 平等院24円(346)銘付6枚B、縦リタッチ(#44、49、50)、NH
Lot No.2138

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 平等院24円には転写ズレやリカットが確認されています。出品物の6枚ブロックの中の一部の切手で外側の縦線がほかのものより太くなっていて、転写ズレ(二重線)によるものと思われます。(リストにリタッチとありますが、転写ズレだと思われます)
最低値:15,000円
Lot No.2166 94年シリーズ ヤマセミ80円(522)単片、糊上印刷?(水でインクが溶け出す)
Lot No.2166

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 「郵趣」2007年9月号にも紹介されたことがある切手で、『水を1滴、切手の印刷部分の垂らし、30秒~1分後に綿棒で軽くこすったところ、印刷の色が抜けました』と説明がありました。
 この切手の銘版は「国立印刷局」、計数番号は「6桁20番(342351)」となっています。
 出品物には色抜けを実施していませんが、おそらく糊上印刷ではないかと思われます。
最低値:10,000円
Lot No.2339 年賀 こけし5円(N11)貼、図入り年賀 長野・穂高 31.1.1 コマ、少やけ
Lot No.2339

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 普通切手を貼って図入り年賀印が押された年賀状は、時々目にしますが、年賀切手貼は滅多に見ることがありません。手押しの図入り年賀印は昭和25年~31年まで7年間も使われましたが、年賀切手の発行が元日とか年末ぎりぎりが多く、年賀特別取り扱い期間中に差し出すことが少なかったものと思われます。
 そうした中で12月20日に発行された「加賀起き上がり」と「こけし」はもっと図入り年賀印があってもよさそうですが、現実には絶対数が少なく“珍品”扱いになっています。
最低値:5,000円