第537+538回JPSオークション オススメ
Lot No.11 竜100文Ⅰ-27貼、□大型地名入・水口→大津
Lot No.11

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 渋沢榮一を主人公にした昨年の大河ドラマ、ある1話では珍しく郵便創業に関して時間が割かれ放映されていた。用足しの垂便箱と間違えられた郵便ポストや前島密だけでなく、実質実務を担った一般には知名度の劣る杉浦譲もちゃんと登場していた。
 初めての郵便逓送で消印を押していた場面では収集家は誰しもタイムスリップしたいと思ったのでは。そんな風景を彷彿とさせる1通である。竜文の中では比較的ありふれた使用例ではあるが小ぶりの封書に角型抹消印は鮮明、ルックスは抜群。一般の人に上記の話をしながら日本初の郵便切手の使われた封筒だと自慢のできる。もちろん、専門収集・ゼネラル収集にも応えられる一品。
最低値:80,000円
Lot No.156 多宝塔80銭 左耳付,、12枚B、櫛 荻窪 27.2.20(9印)、裏少シミ
Lot No.156

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 普通切手のシリーズでは、とかく最低額と最高額の使用例が難しい。時代が下るほど最低額のウェートが高くなる傾向が強い。発行順でも額面順でも先頭であり、特にシリーズ唯一の銭単位切手だけに余計目立つ。低額だけに、未使用のブロックだけでは物足りない。また低額ゆえ別納使用も見かけない。消印の種類も限られる額面につき、ブロックも田型程度では1リーフ作るのは骨である。12枚ブロックでも横4枚×縦3枚で座りもよい。裏の少欠点も気にするほどではない。
最低値:5,000円
Lot No.159 銭位 1島1円縦P・円位1円縦P貼、第3種、櫛 神奈川・大磯 27.3.11、同額面異種使用
Lot No.159

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 これまた難しい最低額面の使用例。郵便史とは言えないが普通切手の同額面異種使用は伝統郵趣でも魅力的なアイテム。ただ戦前の幾何学図案同士に比べ昭和以降の図案の切手同士だとうるさく感じられる場合も。この1通は前島1円のゼロ付・ゼロ無のいわば親子競演。3種便で他の切手の邪魔も無くスッキリしている。やや大ぶりも、リーフに収まればかえって余白が目立たない効用も。
最低値:10,000円
Lot No.263 在日外国局 英領香港ビクトリア2枚貼、横浜Y1(黒印)→Hong Komg(裏着印7.9.1875等2印)、封ストラップ少破レ
Lot No.264 在日外国局 アメリカワシントン4枚貼、YOKOHAMA(横浜)→SANFRANCISCO(U.S.A)
Lot No.265 在日外国局 フランス セレス1枚貼、5118(大火後)+YOKOHAMA 1873→(裏着印等2印)、封ストラップ半欠
Lot No.263
▲#263

Lot No.264
▲#264

Lot No.265
▲#265

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 4、50年前の手彫切手の作品には冒頭に必ず在日外国局の切手とカバーが並べられていた。まだ郵便史という分野が独立する前の話である。飛脚含め日本の切手発行前から集めなければ一流になれないのだと子供心に羨望のマナザシで覗めたものである。
 その後、郵便史の部門が設けられ、伝統郵趣としての手彫切手には無用の長物となったが、今度は学生ながら在日外国局だけの作品を作る強者も現れビックリした事も。とは言えゼネラル収集の手彫やボストーク図入りの手彫の前に、飛脚状とともに在日外国局のカバーが飾られていたら、コレクションがグッと締まる事間違いなし。英・米・仏と並んでおり、貴方もお財布と相談してチャレンジされてはいかが。
Lot No.263 最低値:50,000円  
Lot No.264 最低値:60,000円  
Lot No.265 最低値:15,000円
Lot No.299 国体3回~20回42種010枚、連刷田型(3回含)、横P18組、縦P3組、(可読消散見、型価3万5千円以上
Lot No.299p1
Lot No.299p2
Lot No.299pp3

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 国体切手は2回から5回までは4種連刷、6回から21回までは2種連刷で発行された。市松構成で、2種連刷でも縦横各ペア2種ずつ計4種の組み合わせ、4種連刷はそれ以上の組み合わせを取ることができる。金に糸目をつけなければ未使用なら切り取るだけで訳ないが、収集家は使用済みで揃えようとするのがミソ。単価が高くないので消印のかかり状態が良い物に貼り替えていくのが地味ながら一流のコレクションへの心がけ。当ロットで何枚貼り替えることができるかは、落札後のお楽しみ。
最低値:5,000円