JPSオークション 落札価格の決め方
はじめに
JPSオークションは、事前の通信入札と会場での公開入札を併用した従来型オークションです。
落札価格と落札者の決め方は、以下のようになっています。

入札受付
次の順序で、入札を受け付けます。
1. 事前の通信入札
 書面による秘密投票式です。郵便やファックスで受け付けています。
 通信入札は、入札者名・入札者数・入札額が公開されずに行われる「秘密投票」です。
2. 会場での公開入札
 出品物ごとに、原則として「通信入札2番値より1キザミ上の金額」でセリを開始します。

入札に使う金額のキザミ

入札に使う金額のキザミは、前もって決めてあります。→[別表1]参照

フロアオークションでは、進行担当者の側で、キザミを1段階ずつ上げて金額を掲示していきます。
フロア入札参加者が「購入可」とする金額まで自分の番号札を挙げることで、通信入札の1番値や他のフロア入札者と競り合う方式です。

通信1番値がいくらであるかは、伏せられたままでフロアオークションは始まります。
フロアで競争がその1番値を超えない限り、通信1番値は分からない仕組みです。(落札者を含む入札者が誰であるかは、公開されません)

落札代金は、落札価に15%の落札手数料を加えた金額(落札価×1.15)になります。落札品郵送の必要がある場合には、送料もご負担ください。

フロア開始値
フロアオークションでの競りのスタート金額は、次の方法によって機械的に決まります。
1. 通信入札が2件以上の出品物
 通信入札で2番目に高い金額の1キザミ上の金額からスタート。
 その通信2番値が5,000円ならばフロアは5,500円、通信2番値が3万円ならばフロアは3万2,000円のスタートです。ただし、通信入札1番値が2件以上あるときは、その1番値からスタートします。
2. 通信入札が1件以下の出品物
 最低値でスタート(最低値はカタログに記載されています)

落札価格と落札者の確定
通信入札がある出品物では、落札価格と落札者は次の方法で確定させます。
1. フロアで入札者がいないとき
 フロアのスタート金額で、通信1番値の入札者に落札
2. フロアで入札者がいるとき
 入札者が1人になった時点の金額で、その入札者に落札
 このときの入札者の人数には、通信入札の1番値の金額までは、その1番値の通信入札者を含めます。フロアの入札が通信入札の1番値を超えたその時点で下りたときは、その1番値の通信入札者にその入札額で落札されます。
 通信1番値の入札が2件以上あり、その金額での落札になるときは、JPS正会員の入札を優先します。

 この方法で1人に特定できないときは、入札の先着順とします。

 以上のルールにより、通信入札の場合は、入札額よりも落札価が低くなることがあります。

 最低値1万円の出品物に仮に「50万円」と通信で入れた場合でも、競争がなければ1万円で落札です。
 通信入札で競争相手がいて、その入札額が「2万円」であれば、フロアで2万1,000円で始まりますから、フロア入札がなければ、そのスタート額2万1,000円で落札することになります。

 このような場合に「50万円と入れたが、調整によって2万1,000円になった」と表現されることがあります。
しかし、オークショニアが意図的な工作をしているわけではなく、あくまでもルールにもとづく競り合いの結果であるので、JPSオークションでは「調整」という言葉は使わないことにしています。
 
財団法人日本郵趣協会