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日本最古の長編小説「源氏物語」をもとに描かれた現存最古の国宝「源氏物語絵巻」は、愛知県名古屋市の徳川美術館と東京世田谷区の五島美術館に収蔵されています。
1,000年という長い年月を経て色あせてしまったこの絵巻について、当時の美しさを蘇らせるために「源氏物語絵巻復元模写プロジェクト」という一大プロジェクトが行われました。
このプロジェクトでは、絵師の経験にたよる従来の方法から、蛍光X線分析装置により絵の表面に残っている成分を元素レベルで抽出して、絵の具の種類と用いられた技法を特定していく科学的手法が用いられました。
この写真付き切手(Pスタンプ)では、最新の科学技術と一流の日本画家の手により「源氏物語絵巻」が蘇り、これまで絶対に見ることができなかった鮮やかな色彩を、時を越えて現代に暮らす私たちへ王朝の美を伝えます。
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